住宅ローン7000万円で教育費が払えない?子どもがいる家庭の注意点

この記事でわかること
  • 結論|7000万円を「返せるか」ではなく教育費と同時に払えるかを見る
  • 住宅ローン7000万円の毎月返済額はどのくらい?
  • マンションなら住宅ローン以外の固定費も続く
公開日 更新日 著者 ソプナビ編集部

※本記事は一般的な判断材料の整理を目的としたものであり、特定の物件の価値・安全性・将来性を断定するものではありません。最終的な判断は不動産会社・管理会社・各種資料の確認に基づいて行ってください。

住宅ローン7000万円で「教育費が払えない」は危険?子どもがいる家庭が購入前に考えたいこと

「共働きなら7000万円くらいの住宅ローンでも大丈夫だと思う。」

「今の収入なら毎月の返済額は払える。」

「子どもはまだ小さいから、教育費はそれほどかかっていない。」

マンション購入を検討している子育て世帯では、このように考えることもあるでしょう。

しかし、住宅ローン7000万円を考えるときに注意したいのは、「今の家計で返済できるか」だけではありません。

子どもが成長すると、塾、習い事、受験、私立中学・高校、大学進学、一人暮らしなど、教育関連の支出が増える可能性があります。

その一方で、住宅ローン返済、管理費、修繕積立金などの住宅費は毎月続きます。

「住宅ローンは払える。でも教育費まで考えると余裕がない。」

この状態を購入後に初めて認識すると、住宅のために教育の選択肢を狭めたり、教育費を優先して貯蓄ができなくなったりする可能性があります。

この記事では、住宅ローン7000万円を検討している子どものいる家庭が、マンション購入前に考えておきたい「住宅費と教育費の両立」について詳しく解説します。

結論|7000万円を「返せるか」ではなく教育費と同時に払えるかを見る

住宅ローン7000万円が危険かどうかは、借入額だけでは判断できません。

世帯年収、金利、返済期間、年齢、子どもの人数、教育方針、保有資産などによって家計への影響は大きく異なります。

子どもがいる家庭で特に重要なのは、住宅ローン返済額だけを家計から切り離して考えないことです。

例えば、現在は、

  • 夫婦ともフルタイム
  • 子どもは未就学
  • 教育費はまだ少ない
  • 大きな医療費や介護費もない

という家庭でも、この状態が30年以上続くとは限りません。

住宅ローン7000万円を考えるなら、

「現在払える金額」ではなく、「教育費が増える時期にも払い続けられる金額か」

という視点が必要です。

住宅ローン7000万円の毎月返済額はどのくらい?

まず7000万円を借りた場合の住宅ローン返済額をイメージしてみましょう。

例えば、7000万円を35年間、元利均等返済、ボーナス返済なしで借りた場合、金利によって毎月返済額は大きく変わります。

金利 毎月返済額の目安 年間返済額の目安
1.0% 約19.8万円 約237万円
1.5% 約21.4万円 約257万円
2.0% 約23.2万円 約278万円
2.5% 約25.0万円 約300万円
3.0% 約26.9万円 約323万円

※概算です。実際の返済額は借入条件、金利タイプ、返済方式などによって異なります。

7000万円を借りると、金利によっては住宅ローンだけで月20万円台半ばになることもあります。

しかし、マンションの場合はこれだけではありません。

マンションなら住宅ローン以外の固定費も続く

中古マンションを購入する場合、住宅ローン以外にも継続的な住宅費があります。

  • 管理費
  • 修繕積立金
  • 駐車場代
  • 固定資産税・都市計画税
  • 火災保険等
  • 住戸内設備の修理・交換費

例えば、

  • 住宅ローン:23万円
  • 管理費:2万円
  • 修繕積立金:3万円
  • 駐車場:2万円

なら、毎月の住宅関連支出はすでに約30万円です。

さらに固定資産税等を月割りで考えれば、実質的な住宅負担はもう少し増えます。

そして、この住宅費と同時進行で増えていく可能性があるのが教育費です。

子どもが小さい時期の家計だけで判断すると危険な理由

住宅購入を検討するタイミングは、子どもが小さい時期と重なることがあります。

その時点では、教育費が家計に占める割合がまだ小さい家庭もあるでしょう。

しかし、子どもの成長に伴い、

  • 習い事
  • 学習塾
  • 受験費用
  • 学校関連費
  • 部活動
  • 通学費
  • 大学進学費用

などが増える可能性があります。

住宅購入時に「今月いくら余るか」だけを見ると、この将来負担を見落としやすくなります。

住宅ローン7000万円で教育費が苦しくなる5つの理由

理由① 教育費と住宅ローン返済のピークが重なる

住宅ローンは長期間続きます。

30代で35年ローンを組めば、子どもが高校・大学へ進学する時期にも多くの住宅ローン残高が残っている可能性があります。

つまり、

  • 住宅ローン返済
  • 管理費
  • 修繕積立金
  • 教育費

が同時に家計へかかります。

購入時に余裕がなければ、教育費が本格化したときに家計の調整が難しくなる可能性があります。

理由② 子どもが2人なら教育費の期間も長くなる

子どもが複数いる家庭では、教育費の負担期間が長期化する可能性があります。

例えば上の子が大学へ進学したあと、数年後には下の子も大学へ進学するというケースです。

一時的な負担ではなく、何年間も高い教育費が続く可能性を考えておく必要があります。

理由③ 想定していなかった私立進学が起こることもある

住宅購入時には「公立中心で考えている」という家庭でも、将来そのとおりになるとは限りません。

子どもの希望、学力、受験結果、家庭の教育方針などによって、私立中学・高校・大学などを検討することもあるでしょう。

住宅ローンを限界近くまで組んでしまうと、

「行かせたい学校はある。でも住宅ローンがあるから難しい。」

という状況になる可能性があります。

理由④ 教育費のために貯金できなくなる

教育費が増えたとき、毎月の住宅ローン返済額を簡単に減らすことはできません。

そのため家計では、

  • 貯蓄額を減らす
  • 旅行を減らす
  • 車の買い替えを延期する
  • 老後資金への積立を減らす

といった調整が起こる可能性があります。

教育費は払えていても、その裏側で家計の安全余力がなくなっていることがあります。

関連記事:
住宅ローン7000万円で「貯金できない」は危険?購入後に家計が苦しくなる5つの理由

理由⑤ 共働き収入がずっと続くとは限らない

7000万円の住宅ローンでは、夫婦2人の収入を前提として返済計画を立てる家庭もあります。

しかし長い返済期間には、

  • 育児休業
  • 時短勤務
  • 転職
  • 休職
  • 介護

などによって、一時的または長期的に世帯収入が減少する可能性があります。

教育費が増える時期と収入減少が重なると、家計への影響はさらに大きくなります。

関連記事:
住宅ローン7000万円で「育休・時短勤務」になったら返済は大丈夫?共働き世帯の注意点

危険なのは「教育費をボーナスで払えばいい」という計画

住宅ローンと教育費の両立を考える際、ボーナスへの依存度にも注意しましょう。

例えば、

  • 毎月の給与で住宅ローンと生活費
  • ボーナスで教育費
  • 残ったボーナスで貯蓄

という家計設計です。

ボーナスは勤務先の業績や人事制度などによって変動する可能性があります。

ボーナスが想定より少なかったときに教育費や貯蓄が成立しなくなる家計なら、住宅費を含めて再検討する必要があります。

「年収が上がるから大丈夫」も慎重に考える

30代など比較的若い世帯では、将来の昇給を見込んで住宅ローンを考えることがあります。

もちろん実際に収入が増えることもあります。

ただし、住宅ローンは「将来上がる予定の収入」ではなく、現在の家計と一定の収入減少にも耐えられる状態を基準に考えた方が安全です。

収入が増えたとしても、同時に、

  • 教育費
  • 食費
  • 保険
  • 車関連費
  • 親の介護

などが増える可能性もあります。

住宅費が手取りの40%近くなら教育費まで入れて再計算

住宅ローンだけではなく、管理費・修繕積立金などを含めた住宅費が手取り収入の大きな割合を占めている場合は注意が必要です。

住宅費を支払った残りから、

  • 生活費
  • 教育費
  • 保険
  • 車関連費
  • 貯蓄
  • 老後資金

を確保する必要があるからです。

住宅費の割合が高い場合は、「現在生活できるか」ではなく「教育費が増えても家計が成立するか」で再計算しましょう。

関連記事:
住宅ローン7000万円で「住宅費が手取りの40%」になると危険?購入前に確認したい家計の余裕

修繕積立金の値上げと教育費が重なる可能性も考える

マンション購入では、教育費だけでなく将来の修繕積立金も変化する可能性があります。

例えば購入時には、

  • 住宅ローン:23万円
  • 管理費:2万円
  • 修繕積立金:2万円

だったとしても、10年後に修繕積立金が4万円、5万円へ上がっている可能性があります。

その10年後が、子どもの高校・大学進学時期と重なるかもしれません。

住宅ローンだけ固定して考えるのではなく、「教育費が増える時期にマンション維持費も増えないか」を確認することが重要です。

購入前に「教育費あり」の家計を作ってみる

7000万円の住宅ローンを検討するなら、現在の家計だけでなく、将来の家計を仮に作ってみましょう。

例えば現在子どもが5歳なら、

  • 10年後
  • 15年後
  • 20年後

の家計を考えます。

その時点の、

  • 住宅ローン残高
  • 住宅ローン返済額
  • 管理費
  • 修繕積立金
  • 教育費
  • 必要な貯蓄額

を並べてみます。

将来の数字を完全に予測することはできません。

それでも、「教育費がほぼゼロの現在」と「教育費が大きくなった将来」を比較するだけで、住宅ローンの見え方はかなり変わります。

教育費を考えるときは3パターン作る

教育費について一つの前提だけで計算するのではなく、複数のケースを考えておく方法があります。

ケース 考え方
基本ケース 現在考えている進学方針
負担増ケース 私立進学・塾などが増えた場合
収入減ケース 教育費増加+夫婦どちらかの収入減少

特に重要なのは3つ目のケースです。

教育費が増えるだけなら耐えられても、そこへ収入減少が重なると家計が赤字になる場合があります。

7000万円を借りる前に確認したい7つのポイント

  1. 住宅ローン以外の住宅費を含めて計算したか
  2. 子どもの人数と進学方針を考えたか
  3. 教育費が増える時期を確認したか
  4. その時期の住宅ローン残高を確認したか
  5. 修繕積立金の将来額を確認したか
  6. 共働き収入が減った場合も試算したか
  7. 教育費を払っても貯蓄できるか確認したか

住宅ローンを払うために生活レベルを下げる可能性も確認

住宅ローン7000万円を返済しながら教育費を確保するために、購入後の生活費を大幅に削る必要があるなら注意しましょう。

例えば、

  • 旅行に行けない
  • 外食を大幅に減らす
  • 車を持てない
  • 趣味に使えない
  • 毎月の貯蓄を減らす

といった状態です。

もちろん何にお金を使うかは家庭ごとの価値観です。

ただし、購入前に想定していなかった生活水準の変化は、購入後の後悔につながる可能性があります。

関連記事:
住宅ローン7000万円で「生活レベルを下げる」ことになる?購入後に後悔しやすい5つの理由

「教育費が払えない」より前に危険サインは出ている

家計が苦しくなると、いきなり教育費が払えなくなるとは限りません。

その前に、

  • 毎月の貯金額が減る
  • ボーナスを生活費に使う
  • 旅行をやめる
  • 車の買い替えを延期する
  • 老後資金への積立を止める
  • 教育費を貯蓄から取り崩す

といった変化が起こることがあります。

つまり、

「教育費は払えているから大丈夫」ではなく、「教育費を払ったあとも家計の余裕が残っているか」が重要です。

こんな状態なら7000万円の借入額を再検討する

次のような条件が複数当てはまる場合は、借入額や物件価格を一度見直してみてもよいでしょう。

  • 夫婦2人がフルタイムで働き続けることが前提
  • 教育費をほとんど見込んでいない
  • 住宅購入後の貯金がほとんどできない
  • ボーナスがないと家計が成立しない
  • 私立進学をすると赤字になる
  • 修繕積立金の将来額を確認していない
  • どちらかが時短勤務になると赤字になる
  • 老後資金まで計算していない

7000万円借りられるかどうかではなく、7000万円借りたあとも「住宅以外に使いたいお金」を確保できるかがポイントです。

購入前に夫婦で決めておきたいこと

子どもがいる家庭では、住宅購入前に夫婦で教育について話しておくことも重要です。

  • 中学受験を考えるか
  • 私立高校も選択肢に入れるか
  • 大学はどこまで支援するか
  • 一人暮らしになった場合どうするか
  • 教育費と住宅費のどちらを優先するか

もちろん子どもの進路を今決める必要はありません。

重要なのは、将来選択肢が増えたときに「住宅ローンが理由で何も選べない」という家計にしないことです。

住宅ローン7000万円と教育費についてよくある質問

世帯年収が高ければ7000万円の住宅ローンでも大丈夫ですか?

年収だけでは判断できません。手取り収入、子どもの人数、教育方針、管理費・修繕積立金、貯蓄額、今後の収入変化などを含めて判断する必要があります。

子どもがまだ小さいなら教育費は後で考えても大丈夫ですか?

住宅ローンは長期間続くため、購入時点で将来の教育費も一定程度見込んでおくことをおすすめします。特に高校・大学時期の住宅ローン残高と家計を確認しておきましょう。

共働きなら7000万円でも余裕がありますか?

共働きでも、育休・時短勤務・転職・介護などで収入が変化する可能性があります。現在の世帯収入だけではなく、一時的に収入が減った場合も試算しておくことが重要です。

教育費と住宅費はどちらを優先すべきですか?

家庭ごとの価値観によって異なります。ただし住宅購入によって将来の教育選択肢が想定以上に狭くならないよう、購入前に教育費を含めた資金計画を作っておくことが重要です。

まとめ|7000万円を借りるなら「子どもが大学生のとき」まで考える

住宅ローン7000万円を検討するとき、現在の毎月返済額だけで「払える」と判断するのは十分ではありません。

子どもがいる家庭では、

  • 教育費が増える時期
  • その時点の住宅ローン返済
  • 管理費・修繕積立金
  • 修繕積立金の値上げ
  • 共働き収入の変化
  • 必要な貯蓄
  • 老後資金

まで一緒に考える必要があります。

住宅ローンを返済できたとしても、そのために教育費、貯蓄、老後資金を大幅に削ることになれば、「無理なく買えた」とは言いにくいでしょう。

「7000万円を借りられるか」ではなく、「7000万円を返しながら、子どもの教育費も貯蓄も確保できるか」。

マンション購入前には、現在の家計だけでなく、10年後・15年後・20年後の家計まで一度確認してみましょう。


7000万円の住宅ローン、本当に無理なく返せますか?

住宅ローン審査に通る金額と、教育費や貯蓄を確保しながら無理なく返せる金額は同じとは限りません。

SOPNAVIでは、マンション購入前の判断に役立つ無料AI診断や契約前チェックをご用意しています。

  • 無料AI診断:購入予定のマンションを簡単チェック
  • 契約前チェックリスト:住宅ローンだけではない購入前の確認項目をPDFでチェック
  • 有料契約チェック:重要事項説明書・長期修繕計画などを契約前に確認

「今なら払える。でも教育費が増えたときまで大丈夫か分からない」と感じたら、契約前に一度、住宅費全体を整理してみましょう。

この物件、本当に大丈夫ですか?

住宅ローン・修繕積立金・管理状態・将来の資産価値など、
マンション購入前に確認しておきたいポイントを整理できます。

無料で物件診断する

※完全無料・無理な営業はありません


「将来も安心して住めるか」を確認するために、
売却相場もチェックしておきませんか?

マンションは購入価格だけでなく、 将来いくらで売れるかも重要な判断材料です。
お住まいの地域に対応する無料査定サービスをお選びください。

おすすめ

東海・関東の一部

不動産SHOPナカジツ

地域密着型の不動産会社へ、
マンションの売却査定を無料で依頼できます。

ナカジツで無料査定する

※最新の対応地域は査定ページでご確認ください

全国対応

対応エリア外の方はこちら

北海道・東北・関西・中国・四国・九州など

ミライアス

全国対応の無料査定サービスです。
地域を問わず売却相場を確認できます。

全国対応の無料査定はこちら

※全国対応の査定ページへ移動します

※本欄には広告・プロモーションを含みます。査定の利用は無料です。

マンションの現在価値を確認したい方へ

売却予定がなくても、現在の査定価格を知っておくことで、 将来の住み替えや資金計画の参考になります。

ノムコム マンション無料査定