住宅ローン6000万円で子ども2人は厳しい?教育費が増える10年後の家計

この記事でわかること
  • 結論|子ども2人だから6000万円が危険なのではない
  • 住宅ローン6000万円の毎月返済額を確認
  • 住宅ローン20万円でも住宅費は月25万円を超えることがある
公開日 更新日 著者 ソプナビ編集部

※本記事は一般的な判断材料の整理を目的としたものであり、特定の物件の価値・安全性・将来性を断定するものではありません。最終的な判断は不動産会社・管理会社・各種資料の確認に基づいて行ってください。

住宅ローン6000万円で「子ども2人」は厳しい?教育費が増える10年後の家計を考える

「子どもが2人いても、共働きなら6000万円の住宅ローンは返せる?」

「今は保育園・小学生だから家計に余裕がある。でも10年後はどうなる?」

「住宅ローンと大学費用が重なったら、貯金できなくならない?」

住宅ローン6000万円を検討する子育て世帯にとって、毎月返済額だけでなく教育費との両立は重要なテーマです。

特に子どもが2人いる家庭では、現在の教育費だけを見て住宅予算を決めると、10年後に家計の印象が大きく変わる可能性があります。

住宅ローン返済は長期間続きます。

その間に、

  • 塾・習い事
  • 中学・高校進学
  • 大学進学
  • 受験費用
  • 自宅外通学や仕送り

などが重なる可能性があります。

住宅ローン6000万円で子ども2人の家庭が確認したいのは、「今払えるか」ではなく、「教育費が増える10年後も払いながら貯蓄できるか」です。

この記事では、住宅ローン6000万円を組んだ子ども2人世帯について、教育費が増える10年後を想定しながら購入前に確認したいポイントを解説します。

結論|子ども2人だから6000万円が危険なのではない

住宅ローン6000万円で子ども2人だから危険、と一律に判断することはできません。

世帯収入、購入年齢、自己資金、現在の金融資産、教育方針、住宅以外の生活費によって負担感は大きく異なります。

問題になりやすいのは、住宅購入時点で家計の余裕をほとんど使い切ってしまうことです。

子どもがまだ小さいときは教育費が比較的少なく、住宅ローン6000万円でも家計が成立しているように見えることがあります。

しかし10年後、子ども2人の教育費が増えたとき、住宅ローンや管理費・修繕積立金の負担は基本的に残っています。

6000万円を借りるかどうかは、「現在の黒字額」ではなく「教育費ピーク時の黒字額」で考えることが重要です。

住宅ローン6000万円の毎月返済額を確認

6000万円を35年間、元利均等返済、ボーナス返済なしで借りた場合の毎月返済額を概算してみます。

金利 毎月返済額の目安 年間返済額の目安
0.5% 約15.6万円 約187万円
1.0% 約16.9万円 約203万円
1.5% 約18.4万円 約220万円
2.0% 約19.9万円 約239万円
2.5% 約21.4万円 約257万円
3.0% 約23.1万円 約277万円

※6000万円・35年・元利均等返済・ボーナス返済なしの概算です。実際の返済額は金融機関や借入条件によって異なります。

金利2.0%なら毎月約20万円です。

マンションの場合は、ここに管理費・修繕積立金などが加わります。

住宅ローン20万円でも住宅費は月25万円を超えることがある

例えば、

  • 住宅ローン:月20万円
  • 管理費:月2万円
  • 修繕積立金:月3万円
  • 駐車場:月2万円

なら、毎月27万円です。

年間では324万円になります。

さらに固定資産税等、保険、住戸設備の修理・交換費なども必要です。

この住宅費を払いながら、子ども2人の教育費を準備できるかを考える必要があります。

なぜ「10年後の家計」を考える必要があるのか

住宅購入時に子どもが5歳と2歳なら、10年後には15歳と12歳です。

つまり、高校受験・大学進学を意識する時期と、中学進学が重なります。

その時期には、

  • 受験費用
  • 学校関連費
  • 部活動
  • スマートフォン
  • 交通費

など、幼児期にはなかった支出が増える可能性があります。

住宅購入時の「今の家計」だけでは、こうした将来負担を十分に反映できません。

子ども2人で家計が厳しくなりやすい5つの理由

  1. 教育費の増える時期が重なる
  2. 住宅ローン返済額は簡単に減らせない
  3. 共働き収入がずっと続くとは限らない
  4. 修繕積立金など住宅費も増える可能性がある
  5. 教育費を優先すると老後資金が後回しになりやすい

理由① 教育費の増える時期が重なる

子どもが2人いる家庭では、年齢差によって教育費のピークが重なることがあります。

例えば3歳差なら、上の子の大学進学時に下の子が高校生という時期が考えられます。

すると同じ年に、

  • 大学入学関連費
  • 大学授業料
  • 高校関連費
  • 受験・塾費用

などが重なる可能性があります。

もちろん公立・私立、自宅通学・自宅外通学などで費用は大きく変わります。

だからこそ購入前に、自分たちの教育方針をある程度想定しておくことが重要です。

子ども2人なら「同時にいくら必要か」で考える

教育費を考えるとき、「子ども1人にいくらかかるか」だけではなく、「2人分の支出が同時にどの程度発生するか」を確認しましょう。

例えば、

  • 上の子:大学生
  • 下の子:高校生

という時期が何年続くかを確認します。

住宅ローン6000万円の返済が続いている時期と重なれば、家計の余裕は大きく変わります。

理由② 住宅ローン返済額は簡単に減らせない

教育費が増えたからといって、住宅ローン返済を自由に減らすことはできません。

家計が厳しくなると、減らしやすいのは、

  • 旅行
  • 外食
  • 趣味
  • 貯蓄
  • 老後資金積立

などです。

その結果、「住宅ローンは払えているけれど、貯金できない」という状態になる可能性があります。

関連記事:
住宅ローン6000万円で「貯金できない」は危険?購入後に家計で起こること

理由③ 共働き収入がずっと続くとは限らない

6000万円の住宅ローンを検討する子育て世帯では、夫婦双方の収入を前提に資金計画を立てるケースもあります。

しかし、子ども2人を育てる期間には、

  • 育児
  • 時短勤務
  • 子どもの体調不良
  • 転職
  • 親の介護

など、働き方が変化する可能性があります。

現在の世帯収入を35年間維持できる前提だけで住宅予算を決めないことが重要です。

片働きになった場合も試算する

購入前には、完全な片働きだけでなく、例えば一方の収入が30%減ったケースなども試算してみましょう。

その状態で、

  • 住宅ローン
  • 管理費・修繕積立金
  • 生活費
  • 教育費
  • 最低限の貯蓄

まで払えるか確認します。

関連記事:
住宅ローン6000万円で「片働き」になったら返済できる?共働き世帯が契約前に考えたいこと

理由④ 修繕積立金など住宅費も増える可能性がある

10年後に増える可能性があるのは教育費だけではありません。

マンションでは修繕積立金が段階的に増額されることがあります。

例えば購入時に、

  • 管理費:月2万円
  • 修繕積立金:月1万5000円

だったとしても、10年後に修繕積立金が月4万円になれば、毎月2万5000円の負担増です。

年間では30万円増えます。

子ども2人の教育費が増える時期と重なれば、家計への影響は小さくありません。

関連記事:
中古マンション購入で「修繕積立金の値上げ予定」がある物件は買って大丈夫?契約前の確認ポイント

理由⑤ 教育費を優先すると老後資金が後回しになりやすい

子ども2人の教育費負担が大きくなると、「今は教育費を優先して、老後資金は後から貯めよう」と考えることがあります。

しかし教育費が終わるころ、親が50代後半になっている家庭もあります。

その時点でも住宅ローンが残っていれば、老後までの短い期間で、

  • 住宅ローン返済
  • 老後資金
  • 住宅設備交換
  • 親の介護費

などを準備する必要があります。

教育費と老後資金は「教育が終わったら老後」ではなく、できるだけ同時並行で考えることが重要です。

現在と10年後の家計を比較してみる

具体的な家計イメージを作ってみましょう。

例えば現在、子ども2人が小さく、次のような家計だとします。

項目 現在 10年後の想定
世帯手取り 70万円 75万円
住宅ローン 20万円 20万円
管理費 2万円 2万円
修繕積立金 1.5万円 4万円
教育費 5万円 15万円
その他生活費 30万円 32万円
残額 11.5万円 2万円

※家計変化をイメージするための単純例です。実際の収入・教育費・生活費は家庭によって異なります。

世帯収入が増えていても、教育費と修繕積立金が増えることで毎月の余裕が大幅に減るケースがあります。

「収入も上がるから大丈夫」は慎重に

住宅購入時に30代なら、「10年後には収入も上がっている」と考えることがあります。

実際に昇給する可能性はあります。

ただし、将来の昇給を住宅ローン返済計画の前提にしすぎない方が安全です。

  • 勤務先の状況
  • 転職
  • 働き方の変更
  • 育児・介護

などによって、想定どおりの収入にならない可能性があります。

教育費ピークは「年額」で見る

教育費を月額だけで考えると、大きな支出を見落としやすくなります。

例えば、

  • 入学金
  • 受験料
  • 教材費
  • 制服
  • パソコン
  • 引っ越し
  • 仕送り

など、特定の年にまとまって必要になる支出があります。

子ども2人なら、年間支出が大きくなる年をあらかじめ把握しておきましょう。

子ども2人なら教育方針を3パターンで考える

将来の進路を完全に予測することはできません。

そのため、購入前には例えば次の3パターンで試算すると分かりやすくなります。

① 比較的負担を抑えたケース

  • 公立中心
  • 自宅通学中心
  • 塾費用も一定範囲

② 標準的に余裕を持たせたケース

  • 私立進学の可能性を一部含める
  • 塾・受験費用を見込む
  • 大学費用を余裕を持って準備

③ 支出が大きくなるケース

  • 私立中心
  • 自宅外通学
  • 仕送り
  • 留学等の可能性

少なくとも②のケースでも住宅費と両立できるか確認しておくと、購入判断がしやすくなります。

ボーナスを教育費に頼りすぎない

子ども2人の教育費について、「ボーナスで払えば大丈夫」と考える家庭もあります。

しかしボーナスは、住宅関連費にも使われがちです。

  • 固定資産税
  • 車検
  • 家電買い替え
  • 旅行
  • 住宅設備修理

などです。

さらに勤務先の業績などで賞与が減れば、教育費準備にも影響します。

関連記事:
住宅ローン6000万円で「ボーナス頼み」は危険?返済計画が崩れる5つの理由

教育費が増えたとき生活費が足りなくならないか

教育費を優先した結果、日常生活の余裕がなくなるケースにも注意しましょう。

例えば、

  • 毎月赤字
  • ボーナスで補填
  • クレジットカード支出が増える
  • 貯金を取り崩す

という状態が続くなら、住宅費が家計に対して大きすぎる可能性があります。

関連記事:
住宅ローン6000万円で「生活費が足りない」と感じるのはなぜ?購入前に確認したい家計の余裕

10年後だけでなく「大学が2人重なる時期」まで見る

10年後の家計を確認したら、さらにその先も見ておきましょう。

例えば子どもの年齢差が2歳なら、一時期は二人とも大学生になる可能性があります。

その時期に、

  • 住宅ローン
  • 管理費
  • 修繕積立金
  • 大学費用2人分
  • 生活費
  • 老後資金積立

を同時に払えるか確認します。

6000万円から5000万円に下げると家計はどう変わる?

住宅予算に迷ったら、借入額を1000万円下げた場合も比較してみましょう。

35年・金利2.0%で単純比較すると、6000万円と5000万円では毎月返済額に約3万3000円程度の差があります。

年間では約40万円です。

10年間なら単純合計で約400万円になります。

この余裕を、子ども2人の教育費や貯蓄に回すことができます。

「あと1000万円借りられるか」ではなく、「1000万円借りないことで、教育費にどれだけ余裕を残せるか」も比較しましょう。

住宅ローン6000万円・子ども2人家庭の購入前チェックリスト

  1. 住宅ローン返済額を確認した
  2. 管理費・修繕積立金を含めて住宅費を計算した
  3. 子ども2人の現在の教育費を把握した
  4. 10年後の教育費を試算した
  5. 大学進学時期が重なるか確認した
  6. 私立進学のケースも試算した
  7. 自宅外通学の可能性も考えた
  8. 修繕積立金の将来額を確認した
  9. 一方の収入が減った場合を試算した
  10. ボーナスが減っても家計が成立するか確認した
  11. 教育費が増えても毎月貯金できるか
  12. 老後資金も同時に準備できるか
  13. 借入額を1000万円下げた場合とも比較した

住宅ローン6000万円と子ども2人についてよくある質問

子ども2人で住宅ローン6000万円は無謀ですか?

借入額と子どもの人数だけでは判断できません。世帯収入、年齢、自己資金、教育方針、現在の金融資産、住宅維持費などによって負担は異なります。教育費が増える時期まで含めて家計を確認することが重要です。

子どもが小さいうちは家計に余裕があれば大丈夫ですか?

現在の家計だけでは十分とは言えません。10年後・15年後に塾、高校、大学などの教育費が増えた場合でも、住宅ローンやマンション維持費を払いながら家計が成立するか確認しましょう。

共働きなら6000万円でも大丈夫ですか?

共働きであっても、育児、介護、転職、時短勤務などによって将来の収入が変化する可能性があります。一方の収入が減った場合も試算しておくことが重要です。

教育費はボーナスで準備しても大丈夫ですか?

ボーナスを教育費に使うこと自体が問題ではありません。ただし賞与は変動する可能性があり、固定資産税や住宅関連費にも使われることがあります。ボーナスが減った場合も教育費を準備できるか確認しましょう。

6000万円ではなく5000万円に下げる意味はありますか?

借入額を下げれば毎月返済額が減り、その分を教育費や貯蓄に回しやすくなります。希望物件とのバランスを見ながら、複数の借入額で家計を比較すると判断しやすくなります。

関連記事|6000万円住宅ローンの家計を多角的に確認

まとめ|6000万円の住宅ローンは「子どもが小さい今」ではなく「10年後」で判断する

住宅ローン6000万円で子ども2人だから、必ず家計が厳しくなるわけではありません。

しかし、購入時に子どもが小さい家庭ほど、現在の教育費だけで住宅予算を決めないことが重要です。

特に確認したいのは、

  • 子ども2人の教育費が増える時期
  • 大学費用が重なる可能性
  • 住宅ローン返済
  • 修繕積立金の将来値上げ
  • 共働き収入の変化
  • 購入後の貯蓄額
  • 老後資金

です。

今は月10万円以上貯金できていても、10年後に教育費と住宅維持費が増えれば、余裕がほとんどなくなる可能性があります。

「6000万円を返せるか」ではなく、「6000万円を返しながら、子ども2人の教育費を払い、それでも家計に余裕を残せるか」で考える。

購入前に10年後・15年後まで家計を進めてみることで、自分たちにとって無理のない住宅予算が見えやすくなります。


子ども2人で6000万円。本当に10年後も大丈夫?

マンション購入では住宅ローンだけでなく、教育費、管理費・修繕積立金、将来の値上げまで含めて確認することが重要です。

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  • 契約前チェックリスト:住宅ローン・管理費・修繕積立金など購入前の確認項目を整理
  • 有料契約チェック:重要事項説明書・長期修繕計画・総会議事録などを第三者の視点で確認

「今なら払える。でも子ども2人が高校・大学へ進むころまで考えると不安」という場合は、契約前に住宅費と長期家計を一度整理しておきましょう。

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