管理費と修繕積立金で月8万円になった話|住宅ローンより怖かった固定費の現実

※本記事は一般的な判断材料の整理を目的としたものであり、特定の物件の価値・安全性・将来性を断定するものではありません。最終的な判断は不動産会社・管理会社・各種資料の確認に基づいて行ってください。

管理費と修繕積立金で月8万円になった話|住宅ローンより怖かった固定費の現実

「住宅ローンは想定内でした。でも管理費と修繕積立金がここまで上がるとは思いませんでした。」

そう話すのはAさん夫婦です。

都内近郊のタワーマンションを購入したのは約10年前。

当時は30代後半でした。

共働き。

世帯年収は1,300万円ほど。

住宅ローンは約6,000万円。

決して無理な購入ではないと思っていました。

しかし10年後。

夫婦は住宅ローンよりも別の支出に悩まされることになります。

それが、

管理費と修繕積立金

でした。

購入当時は気にならなかった

マンション購入時、

多くの人が住宅ローン返済額を気にします。

Aさん夫婦も同じでした。

毎月の返済額。

金利。

ボーナス払い。

そればかり考えていました。

管理費や修繕積立金も確認しましたが、

正直それほど重要だとは思っていませんでした。

購入時の負担

購入当時の数字は次のようなものでした。

住宅ローン返済

月15万円

管理費

月18,000円

修繕積立金

月12,000円

合計3万円程度です。

夫婦は、

「このくらいなら問題ない」

と考えていました。

タワマンの共用施設

購入したマンションには多くの共用施設がありました。

コンシェルジュ。

ラウンジ。

ゲストルーム。

パーティールーム。

フィットネスジム。

スカイラウンジ。

豪華な設備です。

内覧時には魅力的に見えました。

最初の数年は順調

住み始めてしばらくは快適でした。

住宅ローン返済も問題ありません。

子どもも生まれました。

家計にも余裕がありました。

最初の値上げ通知

転機は築15年頃でした。

管理組合から通知が届きます。

修繕積立金改定案です。

建築費高騰。

設備更新費増加。

将来の大規模修繕費不足。

理由は様々でした。

修繕積立金が上がる

12,000円

18,000円

25,000円

30,000円

数年かけて値上がりしました。

夫婦は驚きました。

管理費も上がる

さらに管理費も上昇します。

人件費上昇。

委託費増加。

設備維持費増加。

結果として、

18,000円

22,000円

25,000円

になりました。

合計で月55,000円

住宅ローンとは別に、

管理費+修繕積立金で

55,000円

です。

かなりの負担です。

しかし問題はここで終わりませんでした。

さらに値上げ案が出る

長期修繕計画見直しにより、

追加値上げ案が出ます。

修繕積立金はさらに上昇。

設備更新費が予想以上に高くなっていたのです。

月8万円に到達

最終的に、

管理費

30,000円

修繕積立金

50,000円

合計80,000円

になりました。

住宅ローンとは別です。

家賃並みの負担

月8万円という数字を見て、

夫婦は愕然としました。

地方なら賃貸住宅を借りられる金額です。

しかも住宅ローン返済は別途あります。

子どもの教育費も増加

同じ時期、

子どもは中学生になりました。

塾。

習い事。

教育費。

支出は増える一方です。

老後資金も気になる

40代後半になると、

老後資金も考え始めます。

しかし固定費が大きく、

思うように貯蓄できません。

「聞いていない」は通用しない

総会では反対意見もありました。

「購入時に聞いていない」

「高すぎる」

しかし管理組合は説明します。

長期修繕計画には記載されていた。

積立不足が続けば建物維持ができない。

確かにその通りでした。

タワマン特有の事情

タワーマンションは設備が多いです。

エレベーター。

防災設備。

空調設備。

機械設備。

共用施設。

これらは維持費も更新費も高額です。

修繕費は想像以上

特にエレベーター更新は高額です。

複数基あります。

給排水設備更新もあります。

外壁工事もあります。

長期的には大きな費用が必要です。

売却も検討する

夫婦は住み替えを考え始めます。

しかしそこで別の問題に気付きます。

購入希望者も管理費と修繕積立金を見るのです。

売れにくくなる

同じ価格帯のマンションでも、

管理費+修繕積立金が高い物件は敬遠されます。

月8万円は大きな負担です。

内覧者からも質問されました。

なぜこうなったのか

振り返ると原因は明確でした。

購入時に長期修繕計画を見ていなかった。

将来の値上げを想定していなかった。

管理費や修繕積立金を軽視していた。

本当に見るべき数字

住宅購入時に見るべきなのは、

住宅ローン返済額だけではありません。

管理費。

修繕積立金。

固定資産税。

これらを含めた総住居費です。

良い管理組合だった可能性もある

誤解してはいけません。

値上げ=悪い管理組合

ではありません。

むしろ必要な値上げを実施したことで、

将来の管理不全を防いだとも言えます。

購入前に確認したいこと

もし今から購入するなら、

Aさん夫婦は次を確認すると言います。

・長期修繕計画

・修繕積立金推移

・議事録

・管理費推移

・大規模修繕履歴

・修繕積立金残高

です。

まとめ

管理費と修繕積立金で月8万円になるケースは珍しくありません。

特にタワーマンションや大型マンションでは、

設備維持費や修繕費が大きくなります。

住宅ローンだけで判断すると、

後から固定費の重さに驚くことがあります。

マンション購入では、

今の管理費や修繕積立金だけでなく、

10年後、

20年後にどうなるかも確認することが重要です。

「住宅ローンは払える」

だけでなく、

「総住居費は払えるか」

という視点が、後悔しないマンション選びにつながるのかもしれません。

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