築20年を超えて売却に苦戦した話
※本記事は一般的な判断材料の整理を目的としたものであり、特定の物件の価値・安全性・将来性を断定するものではありません。最終的な判断は不動産会社・管理会社・各種資料の確認に基づいて行ってください。
築20年を超えて売却に苦戦した話|「まだ売れると思っていた」マンションの現実
「このマンションなら、いつでも売れると思っていました。」
Aさんがそう考えていたのには理由がありました。
駅徒歩5分。
人気エリア。
新築時は即完売。
購入後も周辺相場は上昇していました。
実際、築10年の頃までは不動産会社からも、
「資産価値は維持されています」
と言われていました。
そのためAさんは安心していました。
もし住み替えたくなっても大丈夫。
最悪売ればいい。
住宅ローンも残っているけれど問題ない。
そう思っていたのです。
しかし築20年を超えた頃から状況は変わり始めました。
そして売却活動を始めた時、
想像していなかった現実を知ることになります。
購入当時は人気マンションだった
Aさんが購入したのは築3年の中古マンションでした。
駅近。
大型スーパー徒歩圏。
人気学区。
総戸数120戸。
条件は良好です。
管理状態も問題ありませんでした。
将来的な資産価値にも期待していました。
築10年頃までは順調だった
築10年くらいまでは、
周辺でも人気マンションとして知られていました。
売りに出ると比較的早く成約します。
価格も大きく下がりません。
Aさんも、
「マンション選びは成功だった」
と思っていました。
築15年頃から変化が始まる
ところが築15年を過ぎた頃から、
少しずつ変化が見え始めます。
修繕積立金の値上げ。
管理費上昇。
大規模修繕の議論。
購入時には見えなかった問題です。
修繕積立金が上がる
購入当時、
修繕積立金は月9,000円でした。
しかし築20年が近づく頃には、
18,000円
↓
25,000円
↓
30,000円
へ上昇していました。
管理費も合わせると、
毎月5万円近い負担です。
大規模修繕が重くなる
築20年前後になると、
建物全体の修繕規模も大きくなります。
外壁。
防水。
給排水設備。
エレベーター。
機械式駐車場。
修繕対象が増えるのです。
当然ながら必要なお金も増えます。
売却を考え始める
子どもの独立。
定年後の生活。
親の介護。
様々な理由が重なり、
Aさんは住み替えを考えます。
築20年超とはいえ、
立地は良い。
売却は問題ないと思っていました。
最初の査定で驚く
不動産会社の査定額は、
想像より低いものでした。
理由を聞くと、
築20年を超えると購入希望者が減るというのです。
Aさんは驚きました。
立地は変わっていない。
環境も変わっていない。
それなのに評価が下がるのです。
内覧は来る
実際に売却活動を始めると、
問い合わせはありました。
内覧もあります。
しかし契約にはなかなか至りません。
購入希望者が見るポイント
最近の購入希望者は、
室内だけを見ていません。
管理費。
修繕積立金。
長期修繕計画。
議事録。
管理組合の状況。
こうした資料も確認します。
修繕積立金に驚かれる
購入希望者から質問されます。
「今後も値上がりしますか?」
「修繕積立金は足りていますか?」
「大規模修繕は終わっていますか?」
以前はあまり聞かれなかった内容です。
築20年を超えると見方が変わる
購入希望者の視点も変わります。
築10年なら、
まだ新しい印象があります。
しかし築20年を超えると、
今後の維持費が気になります。
設備更新。
修繕費。
将来負担。
そうした視点で見られるようになります。
ライバル物件が増える
さらに問題があります。
築20年マンションは数が多いのです。
市場には似たような物件がたくさんあります。
購入希望者は比較できます。
少しでも条件が悪いと選ばれません。
新築や築浅との比較
最近は築浅中古も増えています。
購入希望者は悩みます。
築22年。
築8年。
価格差が小さければ、
築浅を選ぶ人も多くなります。
管理組合も見られる
議事録を見る購入希望者もいます。
修繕積立金不足。
理事不足。
総会出席率低下。
大規模修繕延期。
こうした情報があると不安になります。
「立地だけでは売れない」
Aさんはそこで初めて理解しました。
立地は重要です。
しかしそれだけでは足りない。
管理状態も資産価値なのです。
築20年で差が広がる
実は築20年を超えると、
マンションごとの差が大きくなります。
管理が良いマンション。
管理が悪いマンション。
修繕積立金が十分なマンション。
不足しているマンション。
差がはっきり見えるようになります。
売却価格を下げる
Aさんは価格を下げました。
それでもすぐには売れません。
購入希望者は価格だけでなく、
将来負担も見ているからです。
本当に売れやすい築20年マンション
築20年を超えても売れやすいマンションには特徴があります。
管理組合が機能している。
修繕積立金が健全。
大規模修繕実施済み。
議事録に大きな問題がない。
長期修繕計画がある。
こうしたマンションです。
築年数だけが原因ではない
重要なのはここです。
築20年だから売れないわけではありません。
築20年になると、
管理状態の差が見えるようになるのです。
購入前に確認したいこと
築20年以上のマンションを購入する場合は、
以下を確認したいところです。
・修繕積立金残高
・長期修繕計画
・大規模修繕履歴
・議事録
・管理組合の活動状況
・管理費と修繕積立金
これらが将来の資産価値に大きく影響します。
まとめ
築20年を超えて売却に苦戦したマンションは少なくありません。
しかし原因は築年数だけではありません。
管理状態。
修繕積立金。
大規模修繕。
管理組合。
こうした要素が売却結果を左右します。
Aさんが後悔したのは、
築20年になったことではありません。
「立地が良ければ売れる」と思い込んでいたことでした。
マンションは建物です。
時間とともに老朽化します。
だからこそ購入時には、
20年後の管理状態まで想像して選ぶことが大切なのかもしれません。
将来売却できるか不安な方へ
マンションは「購入時」だけでなく、 将来「売れるか」も重要です。
築年数・管理状態・戸数によっては、 売却時に苦戦するケースもあります。
現在の売却相場や、 売却しやすさを整理しておくことで、 購入判断の参考になります。
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