築15年で売却に苦戦したマンションの話|まだ新しいと思っていたのに売れなかった理由
※本記事は一般的な判断材料の整理を目的としたものであり、特定の物件の価値・安全性・将来性を断定するものではありません。最終的な判断は不動産会社・管理会社・各種資料の確認に基づいて行ってください。
築15年で売却に苦戦したマンションの話|まだ新しいと思っていたのに売れなかった理由
「築15年なら、まだ十分新しいと思っていました。」
Aさんがそう話すのは、マンションの売却活動を始めて半年が経った頃でした。
購入したのは築3年の中古マンション。
立地も良く、駅から徒歩8分。
管理状態も良好でした。
購入当時は、
「将来売る時も困らないだろう」
と思っていました。
しかし実際に売却を考えた時、思っていたほど簡単ではありませんでした。
購入当時は人気物件だった
Aさんが購入したのは約12年前。
築3年の中古マンションでした。
総戸数100戸。
駅徒歩8分。
周辺にはスーパーや病院もあります。
価格は4,200万円。
住宅ローンを利用して購入しました。
当時は見学者も多く、
購入申し込みも複数入っていた人気物件でした。
そのため、
「この立地なら将来も安心だろう」
と考えていました。
売却を考えたきっかけ
子どもの進学と家族構成の変化です。
部屋数が足りなくなり、
住み替えを検討することになりました。
築15年。
駅近。
人気エリア。
不動産価格も上昇している。
Aさんは、
「すぐ売れるだろう」
と思っていました。
しかし現実は違いました。
最初の査定で驚いた
不動産会社から提示された査定価格は、
想定よりかなり低いものでした。
理由を聞くと、
担当者はこう説明しました。
「築15年は意外と競争が激しいんです。」
Aさんは驚きました。
築30年なら分かります。
しかし築15年です。
まだ十分新しいと思っていました。
築15年で起きる変化
不動産会社が説明したのは、
築15年前後で起きる変化でした。
修繕積立金の上昇
購入時
12,000円
現在
24,000円
ほぼ2倍です。
購入希望者は、
物件価格だけではなく、
毎月の維持費も確認します。
管理費も上昇
人件費や管理コスト増加により、
管理費も少しずつ上がっていました。
結果として、
毎月の固定費は購入時より大きく増えていたのです。
新築・築浅との競争
さらに周辺には新しいマンションが増えていました。
購入希望者は比較します。
同じ価格帯なら、
築5年
築8年
のマンションを選ぶ人もいます。
設備も新しい。
共用部分も綺麗。
修繕積立金もまだ安い。
築15年は、
中途半端な立場になりやすいのです。
内覧は来るが決まらない
売却活動を始めると、
内覧はありました。
立地が良いからです。
しかし申し込みにはつながりません。
理由として多かったのは、
- 修繕積立金が高い
- 築年数が気になる
- 将来の値上げが不安
- 競合物件が多い
というものでした。
Aさんは初めて、
「立地だけでは売れない」
ことを実感します。
管理組合の資料も見られていた
購入希望者の中には、
管理組合議事録を確認する人もいました。
そこには、
- 修繕積立金値上げ
- 大規模修繕計画
- 積立不足懸念
についての記載があります。
大きな問題ではなくても、
購入検討者にとっては不安材料になります。
「まだ新しい」は売主の感覚だった
Aさんは気付きました。
自分にとっては、
まだ築15年です。
しかし購入希望者にとっては、
もう築15年です。
見方が違います。
売る側と買う側では、
築年数の感じ方が大きく異なるのです。
価格を下げる決断
半年が経過しても売れません。
最終的にAさんは価格を下げました。
するとすぐに申し込みが入りました。
つまり、
売れなかったわけではありません。
希望価格では売れなかったのです。
ここに大きな違いがあります。
築15年で売却に苦戦しやすい理由
一般的に築15年前後のマンションは、
次の理由で売却に苦戦することがあります。
修繕積立金が上がり始める
維持費が増加します。
大規模修繕が近い
購入希望者が将来負担を意識します。
築浅と比較される
競争相手が多くなります。
設備が古く見え始める
キッチンや浴室などが比較対象になります。
管理状態が見られる
議事録や長期修繕計画も確認されます。
購入前に確認したいポイント
将来売却を考えるなら、
購入前に以下を確認しておきたいところです。
- 長期修繕計画
- 修繕積立金の推移
- 管理組合議事録
- 周辺の競合物件
- 築年数ごとの売却事例
立地だけでは判断できません。
まとめ
築15年は決して古いマンションではありません。
しかし、
修繕積立金の上昇
競合物件の増加
設備の経年劣化
などが重なり、
売却で苦戦するケースがあります。
マンション購入では、
「今住みやすいか」だけではなく、
「将来どう売れるか」
という視点も重要です。
築15年になった時にどう見られるかを考えておくことで、
将来の後悔を減らせるかもしれません。
将来売却できるか不安な方へ
マンションは「購入時」だけでなく、 将来「売れるか」も重要です。
築年数・管理状態・戸数によっては、 売却時に苦戦するケースもあります。
現在の売却相場や、 売却しやすさを整理しておくことで、 購入判断の参考になります。
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