タワマンは売りやすいと思っていた話|「最悪売ればいい」が通用しなかった理由

※本記事は一般的な判断材料の整理を目的としたものであり、特定の物件の価値・安全性・将来性を断定するものではありません。最終的な判断は不動産会社・管理会社・各種資料の確認に基づいて行ってください。

タワマンは売りやすいと思っていた話|「最悪売ればいい」が通用しなかった理由

「タワーマンションなら資産価値は落ちない。」

そう信じて購入した人は少なくありません。

駅近。

再開発エリア。

高層階。

共用施設充実。

タワーマンションは一般的なマンションよりも人気があり、資産価値も維持しやすいと言われてきました。

Aさん夫婦もそう考えていました。

世帯年収は1,700万円。

共働きです。

住宅ローンは9,000万円。

決して小さな借入ではありません。

それでも夫婦は不安を感じていませんでした。

なぜなら、

「最悪売ればいい」

と思っていたからです。

しかし10年後。

その考えは大きく揺らぐことになります。

購入当時は理想の選択だった

マンションは駅徒歩2分。

築3年。

35階建て。

購入した部屋は28階でした。

価格は9,800万円。

周辺では人気のタワーマンションです。

不動産会社からも、

「資産価値は維持しやすい物件です」

と言われました。

実際に購入後もしばらくは価格が上昇します。

夫婦は安心していました。

「タワマンなら売れる」という安心感

住宅ローンが大きくても、

売却できるなら問題ない。

そう考える人は少なくありません。

特にタワーマンションでは、

その傾向が強くなります。

需要がある。

人気がある。

流動性が高い。

そう言われることが多いからです。

Aさん夫婦も、

住み替えたくなったら売ればいいと思っていました。

子どもが生まれて価値観が変わった

購入当時は夫婦二人でした。

しかし数年後に子どもが生まれます。

生活スタイルが変わりました。

保育園。

学校。

教育環境。

実家との距離。

以前は気にならなかったことが重要になります。

夫婦は戸建てへの住み替えを考え始めました。

売却活動を開始

不動産会社に査定を依頼します。

想定していた価格は1億円超。

購入時より少し高く売れると思っていました。

ところが査定額は思ったほど伸びません。

理由を聞くと、

周辺に新築タワーマンションが増えていたのです。

ライバルが増えていた

購入当時は希少だったタワーマンション。

しかし10年の間に状況は変わります。

再開発が進み、

新しいタワーマンションが建設されました。

購入希望者は比較します。

築13年のタワマン。

築3年のタワマン。

価格差が小さければ、

新しい方を選ぶ人も多くなります。

修繕積立金が上がっていた

さらに問題がありました。

修繕積立金です。

購入時

15,000円

現在

35,000円

管理費も上がっています。

合計すると毎月6万円を超えていました。

購入希望者からも質問されます。

「今後も上がる可能性がありますか?」

「長期修繕計画はどうなっていますか?」

以前より維持費を気にする人が増えていました。

内覧はあるが決まらない

問い合わせはあります。

内覧もあります。

しかし契約には至りません。

不動産会社からは、

「タワマン市場も以前ほど簡単ではありません」

と言われました。

購入希望者は慎重になっています。

価格だけではなく、

管理状況や修繕計画も見ています。

「高層階だから有利」とも限らない

Aさんの部屋は高層階でした。

購入時はプレミアムでした。

しかし売却時には、

必ずしも有利ではありませんでした。

価格が高いからです。

購入できる人が限られます。

結果として、

売却まで時間がかかるケースもあります。

管理組合の問題も見られる

最近の購入希望者は議事録も確認します。

管理組合が機能しているか。

修繕積立金は足りているか。

総会で揉めていないか。

こうした点も見ています。

以前よりも情報が公開されるようになったためです。

「資産価値が落ちない」は誤解

よくある誤解があります。

タワーマンションは資産価値が落ちない。

これは半分正しく、

半分間違いです。

確かに人気エリアでは強い傾向があります。

しかし、

築年数。

競合物件。

修繕積立金。

管理状況。

によって結果は変わります。

絶対に値下がりしない物件は存在しません。

売却価格を下げる決断

最終的にAさん夫婦は価格を下げます。

当初希望より数百万円低い価格でした。

それでも売却まで半年以上かかりました。

購入時に想像していた状況とは違います。

「タワマンだから簡単に売れる」

わけではなかったのです。

最近のタワマン市場

近年はタワーマンションに関する議論も増えています。

修繕積立金不足。

管理費上昇。

大規模修繕費問題。

こうした話題を目にする人も増えています。

そのため購入希望者も慎重です。

以前より管理状態が重視されています。

売却しやすいタワマンの特徴

もちろん売却しやすいタワマンもあります。

例えば、

・駅近

・再開発エリア

・管理状態良好

・修繕積立金が健全

・長期修繕計画が明確

こうした条件が揃っている場合です。

単純にタワマンだから売れるわけではありません。

購入前に考えたいこと

住宅購入時に大切なのは、

「売れるか」

だけではありません。

重要なのは、

売らなくても維持できるかです。

売却を前提に住宅ローンを組むと、

市場環境の変化に左右されます。

本当に後悔した理由

Aさん夫婦が後悔したのは、

タワーマンションを買ったことではありません。

「最悪売ればいい」

という考えで購入したことです。

将来の価格は誰にも分かりません。

だからこそ、

売却に頼らない資金計画が必要だったのです。

まとめ

タワーマンションは魅力的な住まいです。

利便性も高い。

人気もあります。

しかし、

「タワマンだから売りやすい」

とは限りません。

築年数。

競合物件。

修繕積立金。

管理費。

管理組合。

様々な要素が影響します。

住宅購入では、

「最悪売ればいい」

ではなく、

「売れなくても維持できるか」

を考えておくことが大切です。

それが結果的に、後悔しないマンション購入につながるのかもしれません。

将来売却できるか不安な方へ

マンションは「購入時」だけでなく、 将来「売れるか」も重要です。

築年数・管理状態・戸数によっては、 売却時に苦戦するケースもあります。

現在の売却相場や、 売却しやすさを整理しておくことで、 購入判断の参考になります。

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